冬の間は気温が低く、何のたねを蒔いても育ちません。どころか、発芽すら困難です。
通年出荷を維持する為にはこんな時期でも野菜を出荷する訳ですが、実は夏と冬では大きくスタイルが異なります。
夏ならキュウリにナスにインゲンにと毎日収穫しないと直ぐに大きくなり過ぎてしまうので、収穫だけでも大変ですし、種を蒔いても直ぐに成長してくれるので思い立って種を蒔いてもしばらくすればすぐ収穫が出来ます。
しかし冬には成長も殆ど出来ずほぼ止まってしまうので、種まきは秋に集中させ、土中で保存出来る物は年内に穫り切り、必要に応じて掘り起こす。出荷のスタイルがこんなにも変わってくるんです。
しかしビニール資材を利用して温室状態にして寒い中ゆっくりでも成長させてこの極寒気に収穫する方法もあります。ビニールハウス等もそうですね。
ゆのさやトンネル葉物も好調です。
小松菜
マスタードリーフ
そういった加温資材を一切使わず自然な状態で栽培する、露地野菜で育った野菜は確かに美味しいです。味もしっかりしてきますし食感も最高です。ゆのさや農園でも殆どは露地野菜を栽培しています。
そういった露地野菜にこだわって完全露地栽培をやっている農園もあるでしょうが、例えば畝に張るマルチをとっても加温している事になりますし、この地域では育苗の時にビニールで囲った中で、二月頃から種まきを始めないと春のレタスやキャベツ、ブロッコリー等の涼しい気候を好む野菜の栽培はなかなか難しくなってきます。そういった技術を一切使わないとなると、野菜の穫れる時期や種類も自ずと限定されてしまうんですね。
ゆのさや農園ではビニール資材も利用しながら、太陽光を上手く使って通年色々な野菜を楽しんで頂ける様に取り組んでいますが、先ずはこういったスタイルから、より安全で美味しくて楽しい野菜をお届け出来る様に進化していきたいと考えています。
それに温室育ちも淡白で柔らかくて美味しいんですよね。